「小さなおうち」山田洋次が描くミステリー

この作品を見ようと思ったのは、
『ソロモンの偽証』で新人教師役の黒木華が人気だと聞き、ボクは全然知らなかったし、評価していなかった。
で、『小さいおうち』を観たら判る、海外の賞もとっている。真田丸も出ていると言われ、観てみる気になった。
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山田洋次監督は『男はつらいよ」の監督で、余り好きじゃなかった。
その氏がゲストで、林家正蔵と対談する番組をたまたま見ていたら、

監督の幼年期、落語オタクで小学校時代、入院してる時に父から、
「何か買ってやるから、何が欲しい?」
と言われ、間髪を入れずに『落語全集』といったぐらい好きだった。

さらに海外ミステリーも凝った時期があったそうです。

山田洋次監督は、小津作品をあまり評価してなかったけど、黒澤監督の家にお邪魔したとき、
小津監督映画を熱心に見ていたので、見直してハマッたそうです。
だから、いつも同じような作品を作るんですね、小津監督の影響だったんですね。

落語は、演者の話で、家主さんの服装、座布団、キセル、襖、掛け軸、湯呑が
具体的に浮かばせる技術をうまい落語家は持っている。

映画でも、小道具や大道具には非常に気をつかっている。役者と音楽、音、背景や小道具で映画を描くと。

この「小さいおうち」の5回目ぐらい観た時に、その番組を見た。

それでわかったんです。

何で、女中のタキ(黒木→倍賞千恵子)も板倉(吉岡)も生涯独身だったこと、
深い悲しみをタキが『私ね、、長く生き過ぎたの』と言ったのか
若奥様の時子(松)の手紙を自分史日記と共に置いていたのかが、わかりました。

ヒントは、タキの部屋に飾ってあった「小さいおうち」の絵なんです。
最初はさりげなく見せ、すぐに捨てられる絵。※ミステリーのテクニックを使っている。

これ以上書くとネタバレになってしまうので、もうひとつの反戦メッセージのセリフを書きます。
この映画は、明らかに反戦を主張している。

はじめて女中奉公した小説家の小中先生(橋爪功)
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「まったく窮屈な世の中になったもんだ。
ボクのようないい加減な人間まで 非難する奴が出てくる。
みんな人を見てものを言うようになる。
そして易しい言葉で勇ましく叫ぶ奴がのさばる。......嫌な時代だよ。

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時子の息子の恭一『嫌な時代だったなぁ  日本人誰もがなにかしら
不本意な選択を強いられていたんだ。いやッ
強いられてする人もいれば
自ら望む人もいて
それが不本意だったということすら  気が付かない。
そういう時代があったんだよ。



小さいおうち
The Little House

ストーリー
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大学生の健史(妻夫木聡)の大叔母であったタキ「賠償千恵子)が亡くなる。
遺品整理中、健史宛ての缶カンに書かれた品が見つかる。
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中には、タキが健史に進められた自分史が書かれたノートと封が切られていない手紙があった。
時子が書いた宛名のない封筒であった。

自分史には、たった2畳の女中部屋に住むタキの目から見た、昭和10年から19年を語った日記だった。
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雪深い寒村(山形)から出てきたタキには、東京とその時代は、未来に満ちた世界に思えた。
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「恋愛の話もちゃんと書いてよ」、という健史だったが、
タキは「そんなのはなかった」という、事実、生涯独身を貫いた。
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昭和11年、タキは、東京に行き、小説家の女中となるが、
途中でおもちゃ会社の常務をしている平井家へ奉公に上がる。
平井家は、東京郊外にあり、少しモダンな赤い瓦屋根の小さいおうちだった。

平井(片岡孝太郎)とその妻・時子「松たか子、かわいらしい(小児まひになった)息子・恭一「晩年米倉斉加年)らとタキたちが穏やかな暮らしが続く。その時代はシナ事変、2年後の東京オリンピック南京陥落、三越が戦勝記念セールをやっていた。ほとんどの人は、浮かれていた時代だった。

時子は、映画では描かれていないけど、女学校を卒業後結婚し、恭一を産むむけれど、夫は酒飲みで、乱暴で
苦労したが、幸運にも夫が死、その後だいぶ年上の平井氏と結婚していた。
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おもちゃ会社に新しく入った芸大卒の青年・板倉(吉岡)の出現で状況は一変する。
板倉は平井家の駅から2つ離れて下宿していたので、何度も伺っていた。


板倉を打算で結婚させようとする平井は、
時子に板倉の説得をするように言う。
板倉の下宿に通ううちに時子の気持ちが揺れ、恋愛へと発展、情を交わす。
時子は表向きの縁談を勧める催促に、板倉はマジになって断る。
時子は板倉の腕をぎゅっとつねる。
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※昔の映画でよくそんなシーンがあったのになあ、(京マチコ当たりがよく似合う)
ボクは、1度もつねられた事がない。
あれは、怒らないだろうな、いやニヤっとするかもしれない。

丙種合格で徴兵されなかった板倉も、アメリカと開戦以後、戦況悪化とともに徴兵されることになり、平井家に別れの挨拶に来るがそそくさと帰る。
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翌日、餞別を贈りに行こうとする時子をタキが説得して手紙を書かせる。
その手紙を託されたタキは懐に入れて足早に向かう。その日、板倉は現れなかった。
時子は、抜け殻のように正気を失う。

女中を置くのは贅沢だと言われ、タキは田舎に帰るが、
後に東京大空襲で平井と時子が防空壕で抱き合って焼死したことを知る。
その後、どうなったかは、いつもタキは号泣してしまい、分からずじまいだった。
「私、ね、長く生きすぎたの」とタキが泣き崩れるのを建史は見たことがある。

タキの死後、偶然に「イタクラ ショージ」の展覧会のポスターを目にする。
板倉が戦争を生き延び、画家になっっていたが、すでに亡くなっていた。
そういえば、平井家の息子さんと連絡をとったことがあると学芸員に聞かされた健史は、
恋人と共に恭一の住む石川県に向かう。

既に盲目となり、歩けなくなった恭一は手紙を開封して読んでもらう。
それを聞いた恭一は「この歳になって母親の不倫の証拠を見るとは」と号泣。

海岸を3人で散歩する中、恭一(米倉斉加)が「海が好きだ、昔よく板倉とタキに江ノ島に連れて行ってもらった、
二人はお似合いだったよ」、とポツリ。

キャスト
平井時子 - 松たか子
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布宮タキ - 倍賞千恵子(晩年期)、黒木華(青年期)
       昭和期のタキを演じる黒木華は、「クラシックな顔立ち」が決め手となり起用された。
平井雅樹 - 片岡孝太郎
板倉正治 - 吉岡秀隆(45歳になっていました。)
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荒井健史 - 妻夫木聡
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小中先生 - 橋爪功
小中夫人 - 吉行和子
貞子 - 室井滋
松岡睦子 - 中嶋朋子
柳社長 - ラサール石井
平井恭一 米倉斉加年(晩年期)
酒屋のおやじ - 螢雪次朗
治療師 - 林家正蔵
荒井軍治 - 小林稔侍
荒井康子 - 夏川結衣
ユキ - 木村文乃


スタッフ
監督 - 山田洋次
原作 - 中島京子
脚本 - 平松恵美子、山田洋次
音楽 - 久石譲
配給 - 松竹
製作 - 松竹、住友商事、テレビ朝日、博報堂DYメディアパートナーズ、衛星劇場、日販、ぴあ、
     読売新聞社、TOKYO FM、博報堂、GyaO!、朝日放送、メ~テレ、北海道テレビ、北陸朝日放送
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※読売新聞が何故入っているのか不思議で仕方がない。
公開 2014年1月25日
上映時間 137分
興行収入 12.6億円
ベルリン映画祭で黒木華は最優秀女優賞(銀熊賞)受賞
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山田洋次作品「抜粋」

下町の太陽(1963年)
馬鹿まるだし(1964年)
馬鹿が戦車でやって来る(1964年)
運が良けりゃ(1966年)
なつかしい風来坊(1966年)
愛の讃歌(1967年)
喜劇 一発勝負(1967年)
ハナ肇の一発大冒険(1968年)
喜劇 一発大必勝(1969年)
男はつらいよ(1969年)「合計44本」
故郷(1972年)
同胞(1975年)
遙かなる山の呼び声(1980年)
キネマの天地(1986年)
息子(1991年)
学校(1993年)「合計4本」
虹をつかむ男(1996年)
たそがれ清兵衛(2002年)
隠し剣 鬼の爪(2004年)
武士の一分(2006年)
母べえ(2008年)
おとうと(2010年)
京都太秦物語(2010年)
東京家族(2013年)
小さいおうち(2014年)
母と暮せば(2015年・松竹)
家族はつらいよ(2016年・松竹)

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